「会話術?精神医学?ビジネス書?」
この本は「精神医学を知見をベースに、ビジネスでも使える会話のテクニックをまとめた本」です。
著者の益田先生は現役の精神科医であり、精神医学を解説しているYoutuberでもあります。(チャンネル登録者数は50万人以上!)
出版のきっかけは、「精神医学をベースにしたビジネス向けの会話術の本を書いてみませんか?」との編集者の方からの提案だったそうです。その後、企画を練っていく段階で、ビジネスだけでなく、一般の方にも役立つ内容になっているという確信を得ていったとのことです。
当然ですが、世の中には大小さまざまな悩みを抱えている人がたくさんいます。もし、この書籍紹介を読んで少しでも気になったならば、ぜひ本書を手に取ってみてください!
以下で、各章の内容を簡単に説明していきます。
- 序章 「精神科医の会話術を身につけて、仕事&人生でめちゃトクしよう!」
- 第1章 「会話の成否は準備できまる」
- 第2章 「会話のまえに、自分の性格・特徴を理解しよう」
- 第3章 「会話は「聴き方」ですべてが決まる」
- 第4章 「精神科医が実践する、相手を導くテクニック」
- 感想 「この本から得られるもの」
序章 「精神科医の会話術を身につけて、仕事&人生でめちゃトクしよう!」
この本の一貫したキーワードは「信頼」です。精神科医は「言葉で患者を治療する職業」であり、非常に繊細なコミュニケーションが必要とされます。そこで不可欠なのが「信頼される技術」です!
世の中に流通している「会話術」の多くは、自分が得するために相手を利用する技術が多くあるように感じます。一方で「信頼」を強調すると、「それって精神論じゃないの?」と疑念を持つ人もいるかもしれません。
しかし、「なぜ精神科医の会話術がビジネスに役に立つのか?」を、きちんとしたエビデンスと益田先生の実践経験を元に説明されています。
第1章 「会話の成否は準備できまる」
日常のコミュニケーションでは準備は必要ありません。しかし、仕事の場面では、会話を通じて辿り着きたい目的(ゴール)があるはずです。そこでは、やはり準備は不可欠です。
第1章では、会話の前に準備すべきことが書かれていますが、その中のひとつが「相手の信頼を得ること」です。信頼関係は良い会話の基盤になります!
信頼関係を築き、目的(ゴール)に向けた良い会話を目指しましょう!
第2章 「会話のまえに、自分の性格・特徴を理解しよう」
第2章は「自己理解と他者理解」がテーマです。私自身が日常生活で他人を理解できずに、苦しむことが多かったのですが、書店で手に取ってみて、この書籍が悩みを解決する手助けになるのではないかと思い、購入する動機になりました。
精神医学の知見をもとに説明されているので、当然ですが、説得力があり、私自身も目からウロコが落ちる思いでした。
自分と相手の距離感をつかむことも、良い会話につながりますよ!
第3章 「会話は「聴き方」ですべてが決まる」
聞き手に回ることは会話術の基本です。みなさんも相手の話を聞いているときより、自分が話をしてる時の方が、楽しく感じますよね!
そんな話し手の気持ちの説明はもちろんのこと、言葉をはさむタイミングを6点に分けて解説しています。聞き手が話をするのは「相手を会話の目的地に着地」させてあげるためです。
聞き手に回りつつも、相手の話をアシストしていくことが重要です!
第4章 「精神科医が実践する、相手を導くテクニック」
いよいよ精神科医の実践的なテクニックです!この章では、
1、「会話のまえに押さえておくこと」
2、「具体的な「話し方」「言葉の使い方」」
3、「相手を会話のゴールへと導く方法」
と順を追って説明されています。
「確かにそうだな」「そういう視点はなかった!」とたくさんの気づきがあると思います。そのような気づきとともに自分の会話を振り返ると、これからのコミュニケーションの取り方に反映されていくと思います!
感想 「この本から得られるもの」
この本を読んだ理由は、私が益田先生のYouTubeチャンネルの視聴者だったことと、人間関係の悩みやモヤモヤを解消したいと思っていて、書店で「自己理解と他社理解」というキーワードが目に入りピンときたからです。
メタ認知を身につけ、いったん主観を排し、「世の中には様々な考え方や性格の人がいる」ということを客観視することで、自分の物事の考え方が広がります。そうすると、心が楽になり生きやすくなると思います。
ぜひ一度、この書籍を読んでみてください。会話術を身につけるだけではなく、悩みやモヤモヤを、バージョンアップした思考で捉え直すことができると思います!